2013年06月06日

勉強時間の目安なんてアテにすると泣きを見るという話(TOEIC)

巷では、「△△点の人がTOEICの得点を○○点アップする為に必要な勉強時間は約××時間」
なんてデータがグラフや表でよく示されている。
これらの多くはTOEIC対策講座なんかが勉強時間の目安として提示している。何を根拠に弾き出されている数値なのか良くわからないが、はっきり言ってこんなものは無視して言いと言い切れる。
TOEIC対策と意気込みながら非効率的な勉強をしている人があまりに多い中で、勉強時間の統計を取ってそれを数値化したところでそのデータには何の意味も無いからだ。





当ブログでは何度も言っているがTOEICテストの為の英語の勉強法を間違えている人が世間には多すぎる。
TOEICテストとは公式も明言しているように「英語におけるコミュニケーション能力(リスニング、リーディングのみだが)を計測する」テストである。
ここで大事なのはリスニング、リーディングのみという要素である。




TOEICテストの本番形式は一方的な音声又は文章つまり受験者にとっては受け身の形でしか出題されない。
コミュニケーション能力を図るテストと言うとさも、多岐にわたった膨大な対策をしなければならないかの様な錯覚に陥るが、受験者が受け身の形でしかテストを受けられない以上提示される問題のパターンはある程度定型化、一定のパターン内に収まることは容易に想像出来る。





これが知識や一定の論理的思考力を問うある種の国家試験の類のテストであれば、試験に出される範囲内の知識の暗記や必要とされる思考力を培うのに受験者がどれほどの勉強時間が必要なのか、といった定量的な計測はある程度できるかもしれない。(それでも能力にかなりの個人差がある事は無視できないが)
しかしTOEICはあくまでも受身形でのコミュニケーション能力、すなわち理解力を計測するというだけの試験である。
一定程度の膨大な知識の暗記や思考力の定着といった誰でもある程度時間を掛けなければ身につかない要素を勉強の中に取り入れる必要性は低い





それよりも何が真に必要かと言うと、英語と言う日本語と全く文法、語順の異なる言語に対する処理能力の向上、効率化のための訓練である。
簡単に言うならば慣れとも言い換える事が出来るかもしれない。
言語というものは一定の法則によって成り立っているが、受験生に難解な英文を与え、「この単語がこういう働きをするから次の単語はこうなって・・・」
等と学術的、構造的に英文を読み取ることをTOEICテストは求めているのではない。
平易で日常的・一般的な文章、会話文を常識的な量と速度で受験生に与え、それを理解して回答することが可能か否かを問うテストだ。





日本人が中学高校と六年間も英語を学んで来ても英語を理解できない、使えないのは後者の作業の練習を全く積んでいないからだ。
むしろ前者の作業のための論理的思考能力や語彙の蓄積量は十分と言えるレベルかもしれない。
TOEIC対策の語彙習得にDUOは有効なテキストであるとは思うが、まともに高校を卒業している人なら全くの初見の単語・イディオムなんて全体の三分の一も無いんじゃないだろうか?




つまり何が言いたいかと言うと0からの知識を仕入れると言う、誰でも皆がある程度の時間を要する作業はTOEICにおいて少なくとも800点辺りまでを狙う上ではあまり大きなウェイトを占めない。
殆ど無視してしまっても構わないという事でもある。
暗記型の勉強に慣れている真面目な人であればあるほどここを重視し過ぎて、TOEIC対策において最も肝心の処理能力の向上のための特訓と言う作業に時間を十分割けていない可能性も十分あるのだ。




TOEICは慣れない言語におけるコミュニケーション能力の計測と言う名目のテストではあるが、何も全く文化や生活水準の全く異なる宇宙人の言語を理解しろと言われている訳ではない。(むしろこの点に関して、TOEICは英米圏の平均的なホワイトカラーの使う会話・文章の理解を求めるものなので、これらの人種が我々日本人と生活様式や水準が近いものを持っている点で有利ですらある)
問題文の内容自体は常識的なものばかりで意味さえわかれば頭をひねる必要は無い。
英文の処理能力の向上、これだけにフォーカスしていけば巷に提示されている勉強時間よりもはるかに短い時間での高得点取得が可能だ。

現に私は正確に自分で勉強時間を把握していた訳ではないが上記の事を理解してからはかなり短期間で高得点取得に成功した。(巷で良く言われる500点台から700点台への200点のアップに500〜600時間も割いた記憶は全く無い。かなり多く見積もってもトレーニングに要した時間は100時間程度では無いだろうか)
また、「TOEICの点数はある時期が来ると突然上がる」などと言われる事が多いのもこのような理由であると私は理解している。
要は時間に任せて自然に能力を開眼させるのを待つか、必要な能力を漠然なりとも意識しながら自発的に開眼させるかのプロセスの違いである。
言うまでもなく後者の方が圧倒的に時間的には有利であり、前者は一般的な時間を膨大に掛けるゴリ押し的なTOEIC勉強法である。








この辺りの経緯はTOEIC600点突破に二年掛かった俺が選ぶ、勉強を始める前に読んでれば良かったと思うエントリー5つにもかなり記した。
勉強法についてもリンク先の各筆者が懇切丁寧かつ具体的に記してくれている。
いずれの勉強法も処理能力の向上というベクトルに多くの時間を割いている事も分かるだろう。
TOEICの点数第一主義ではなく、英語に対して長期的に学びたいと言う姿勢をお持ちの方でも、TOEIC800点程度の英語の処理能力を先に身につけておくとそこからの英語力向上速度は飛躍的に速くなるということも付け加えさせて頂こう。




タグ:英語 TOEIC
posted by 海の地彼方 at 01:12 | Comment(0) | TOEIC | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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